◆WIWテクノロジーとは
2010年にUCIがシクロクロス競技にディスクブレーキ使用の許可を出すまで、ロード車のディスク化は単なる夢想だったかもしれない。 【UCI to allow disc brakes in cyclo-cross competition】 WithIn Wheel mount: これは、車軸上にシステムアップされたディスクマウントを意味している。 WIWシステムは、専用ハブ、少なくともWIWにカスタマイズされたディスクハブ、とハブ軸の一部となるIS規格またはポスト方式のディスクマウント、そしてローター及びキャリパーにより構成される。 この構成が130mmリアエンド幅及び100mmフォークエンド幅でのディスクブレーキのセットアップを可能にしている。 車軸上にあるディスクブレーキシステムは基本的にフレームの影響を受けない。 そして、私たちの提案のポイントは、フレーム側のブレーキ制動の起点を従来のブレーキマウントに依らずエンドの車軸受け部に設けることにある。 この起点設定はフレーム設計においてシンプル化を促す。エンドの補強は特別な要素ではない。WIWシステムを用いるとき、他のブレーキマウントの補強作業から開放される力学的フレーム設計のシンプル化ばかりか、質量面でもディスクブレーキ器具の重量増を補って余りあるかもしれない。つまりは、蓄積された従来技術の延長上に、ロード車は、より進化した姿を見せることができる。 今後は、WIWシステム自体の軽量化とともに、リア及びフォークのエンド部分の形状を含めた開発を課題とする。(図E) |